社団法人 大和郡山青年会議所 2007年度 理事長所信
第34代理事長
平 川 善 基

原点に戻って
 【はじめに】
 1949年「新日本の再建は我々青年の仕事である。」と宣言しJC運動が始まりました。
 それから25年後の1974年9月14日、社団法人 大和郡山青年会議所は、全国で570番目のLOM(大和郡山青年会議所)として創立され、地域社会及び国家の政治、経済、社会、文化等の発展を図り、会員の連携と指導力の啓発に努めるとともに国際的理解を深め、世界の繁栄と平和に寄与することを目的とし設立されました。
 そして三十年の時が過ぎ、新たな方向性を考え「30年代運動指針」を策定しました。

    「30年代 運動指針」

   我々大和郡山JAYCEEは
   地域の発展を担う青年として
   自らの積極的向上に努めるとともに
   先人達の知恵と新しい発想をもって
         ゆ  め
   誇りある“我がまち”を創造しよう
    noblesse‘oblige

再度確認(認識)しませんか!
我々の真の目的を!
我々のめざすものを!
設立当時と同じはずではないか!
我がまちの「明るい豊かな社会の実現」に向けて。
さあ、共に進みましょう。

JCという組織の再認識

 我々は、地域の発展のために、わんぱく相撲をはじめとした青少年教育や、諸先輩方が創り上げてきたまちづくり事業への参加をとおし貢献してきました。我々JCメンバーはこういった事業を通して、微力ながらも地域の発展に取り組んできたことを誇りとし、今後も、ニーズのある事業については引き続き継続し、ニーズのなくなってきた事業に対しては再考をしていこうと考えております。またJCはLOMだけではなく、ブロック、地区、日本、世界へと広がっている組織でもあります。積極的に参加することにより、互いに情報交換し、多くのビジネス機会を得ることも可能なのです。我々メンバーの殆どが経営者であり、JCという組織を通じて経済的にも精神的にも豊かになることが、JCという組織のよさを改めて実感できるものと思っております。私も入会当初、JCという組織の特殊さにとまどいを感じたこともあり、一見非合理的なことに疑問を感じながら活動を続けてきました。しかし入会から10年経った今になって思うことは、全てのことに無駄はないということです。先ほど述べたとおり我々の殆どが経営者であります。私自身会社勤めをしていた経験から言えることですが、経営者という
のは思っているより情報が入らなくなり、視野が狭くなりがちだと私は思います。JCという名の異業種交流の場を生かすことにより経営者としての視野が広がるチャンスがあり、一見無駄とも思えるめんどうなこと(もちろん大半は有意義な事業です)を一緒に行うことにより連帯感が生まれてくるものだと考えます。

会員拡大について

 しかし今、社団法人大和郡山青年会議所をはじめとした多くの会議所が深刻な問題に直面してきています。会員数の減少です。私が入会したときには60名を超える会員が在籍していた当青年会議所も30名に届くか否かというところまで減少してきております。
 また、近隣の青年会議所において解散といった現実も目の当たりにしてきております。いくら立派な指針を掲げようとも、青年会議所そのものが消滅してしまっては元も子もありません。
 私が社団法人大和郡山青年会議所に入会して11年目の年となりますが、毎年のように会員拡大が叫ばれてきました。中にはそれなりの成果があった年もありましたが、トータルとして会員数は減少の一途をたどっております。JCが会員拡大できないのはなぜでしょうか?今までの方法が間違っていたのでしょうか?それとも我々の努力が足りなかったのでしょうか?それともどうしょうもないことなのでしょうか?
 確かに私たちベビーブームといわれた世代を境に若年層の人口は年々減ってきております。1968年生まれが183万人に対し今の20歳である1987年生まれが126万人しかいないわけです。私の世代は受験戦争という言葉がありましたが、今では大学全入時代が来るといわれています。言い換えれば、これまでの会員数の減少の理由は、おそらく景気の減退による事業者のゆとりなさや、後継ぎがいないといった理由によるものが主であったものと思われますが、これからこそが本当に実質の若年人口の減少期にさしかかることになってきます。このような時代にJCが活動を続けていくにはどうして行けばよいのでしょうか?私は今後の会員拡大について今までどおりの会員拡大を続けていくことはもちろんのこと、我々自身がJCメンバー以外から受け入れられやすい制度作り。言い換えればJCに時間やお金が取られすぎない制度作り、又先ほども述べたように、JCという組織は、日本や、世界に広がっている組織であり、そのスケールメリットを生かしたグローバル化といった、今までにはない方法をも模索し、柔軟な発想をもって会員拡大に努めたいと思います。

所信について

 今後も将来を見据えた上で理念をもち、引き続き地域への貢献を行っていくことは、JCである限り不可欠なことではありますが、今年のスローガンは「原点に戻って」という言葉にさせて頂きました。今一度原点に戻って来年の活動を考えていきたいと思っております。原点といっても抽象的ではありますが、そもそもJCはどうして設立されたのか。何のために存在しているのか考えることも原点に戻ることであると思います。またJCIクリードやJC宣言に則って活動できているか再度検証することも、「原点に戻って」ということだと思います。「個人の自立性と社会の公共性が調和する社会を築くために率先して行動…」「変革の能動者…」大事なことは進んでJC活動を行うために私達にどの程度の力と余裕があるのか見極めて行動することだと思います。最盛期にどれくらいのメンバーで、どれだけの事業を行っていたのでしょうか?それに比べて今は一人あたりの負担が増えてはいないでしょうか?それを解消するにはどうすればいいのでしょうか?あなたのLOMの理事長は、安易に少数精鋭などと都合のいいことを叫んで、「こんな大変なJCに入ってしまった自分はしょうがないけれどとても人には勧められへんわ」と言う空気になっていませんか?ひょっとして昔に比べて年会費もあがっていませんか?人数が少なくなって思った活動ができないため安易にメンバーから今以上の額を徴収し、「こんな金のかかる団体他には勧められへん」という空気はないですか?そういうことが重なり知らず知らずのうちに自分たちのLOMの敷居を高くしてしまってはいないでしょうか。ただ一つ言えることは、今までと同じ方法で会員拡大を行っても望むような結果は得られないということだと思います。

 時期的な「原点に戻って」の原点というのは人によって違うものでありますが、私が97年の入会のためその頃のJCが私にとっての原点ということになります。もちろんその時が全ていいという気もありません。今のLOMの一人一人の意識の高さに関しては、今のほうが上であると認識しております。ただ、「まあちょっと入ってみて」と言われて私が入会したように気軽に一緒にやろう言えるような雰囲気づくりが出来ればと思います。
 また、例会というものは担当する委員会が他のメンバーを招待し、開催するものです。最近はメールという便利なものがありますが、委員長はきてよかったと思って帰ってもらえるような例会に、自信を持って委員長自ら直接出席を要請するくらいの意気込みで例会を開催してほしいと思います。次の例会では招待するほうと、されるほうの立場が変わるので、それぞれ負けないものを作ろうという意気込みを持っていただきたいと思います。対外事業では、例会や委員会事業に関係なく、前回来てもらったのだから今回は行ってあげようという、JC以前の義理人情をもって活動するのが理想の姿、すなわち原点だと考えます。

最後に

 個人的にJCIクリードの後半部分が好きなので訳を調べてみました、
 「That government should be of lawsrather than of men;」
訳すると政治は人によって左右されず
法によって運営されるべきものである
という意味となりますが。国家というものはマクロな視点に立って国家運営するものであり、個人の都合まで考えてくれるものではありません。JCメンバーの中にもここ数年の政策の中で、恩恵を受けた方もいれば、損失を受けたかたもいるでしょう。しかしJCIクリードにもあるように政治は法によって運営されるものであって人によって左右されてはいけないもので、我々メンバーは社会の変化に対して対応していく柔軟性を持ち合わせていかなければならないと考えます。またJCという組織そのものも、時代の変化に応じて柔軟に対応していく時期に来ていると思います。JCでの出会いや活動を通じてわれわれメンバーがその感性を磨くのに役立てばいいなと願っております。
これと同時に、
That earth's great treasure lies in human personality; and
That service to humanity is the best work of life.
訳すと、人間の個性はこの世の至宝であり
人類への奉仕が人生最善の仕事である
どのような社会であっても、常に人間の個性こそがこの世の至宝であり、JCメンバーはJC活動を通しての奉仕こそが、明るい豊かな社会作りに欠かせないものであるということを認識し、JC活動に取り組んでいきましょう。